プロフィール
    ハセガワ ヒトシ
    長谷川 精
    HASEGAWA Hitoshi
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    所属部局
    自然科学系
    理工学部門
    所属学部・学科・コース等
    理工学部
    総合人間自然科学研究科(博士課程) 応用自然科学専攻
    総合人間自然科学研究科(修士課程) 理工学専攻
    職名 准教授
    研究キーワード
    地球環境変動,気候システム変動,惑星環境
    主な研究テーマ・活動
    地球の気候変動や惑星環境の歴史を地層や堆積物から探る研究をしています。
    現在は下記のような研究を進めています。
    ①過去の温室地球期の気候復元から温暖化進行後の地球環境予測
    ②砂漠の地層(風成層)から過去の大気循環システムの復元
    ③湖の地層(湖成年縞)から過去の年スケール気候変動や太陽活動の復元
    ④地球の地層研究との比較から火星やタイタンなどの惑星・衛星環境の復元
    研究についてのPR
    「新しくて面白い」研究をするのがモットーです。従来はあまり研究がされていない対象に対して分野横断的なアプローチを行い、50年後にも引用されるようなクリエイティブな研究論文を書きたいと日夜研鑽に勤しんでいます(例: ウェゲナーの大陸移動説やミランコビッチの地球軌道要素変動のような革新的な研究がしたい)。
    また最近はJAXAの次期火星着陸探査にも関わっており、火星に関係した研究も進めています。
    
    学生の研究テーマも多岐に渡ります。一人一人が異なるテーマを研究しているので、学生自身で課題を探求する能力が養われると考えています。
    
    地球環境変動のテーマ
    ・米国中西部の風成層から復元するパンゲア超大陸の大気循環
    ・白亜紀年縞湖成層から復元する恐竜時代の気候変動
    ・モンゴル湖成層の花粉記録から復元する最終氷期以降の東アジアの植生変遷
    ・ヨルダンの遺跡堆積物から探る古環境変動とホモ・サピエンス拡散との関係性
    
    火星に関係したテーマ
    ・周氷河地形を利用した火星地下氷分布の推定
    ・火星の太古生命痕跡探査に向けた竜串海岸の鉄コンクリーションの成因究明
    ・デルタ地形から復元する太古火星の海水準変動
    社会人・生徒を対象として可能な講演・授業
    地球温暖化問題や、恐竜時代の地球環境、火星の環境など様々な一般向け講演をしてきました。
    
    ・名古屋大学ワークショップ「白亜紀温室期の気候: 氷床はどこまで必要か?」(2017年9月)
    ・中津川市鉱物博物館「火星にもある球状コンクリーション ~その形成の謎~」(2018年11月)
    ・高知大学出前授業「高知の地層から探る地球と宇宙のひみつ」(2019年11月)
    ・福井県年縞博物館サイエンスカフェ「恐竜時代の年縞から地球温暖化を考える」(2019年11月)
    ・高知大学防災推進センターシンポ「過去の気候変化から予測する温暖化進行後の地球環境」(2020年12月)
    ・高知市民の大学「竜串の地層から探る火星の環境」(2021年10月)
    ・森林総研四国支所「四国および東アジア域の環境と植生の変遷史」(2021年12月)
    ・金沢大学市民講演会“地球惑星科学者 モンゴルに行く”「恐竜時代の気候変動と地球温暖化」(2023年1月)
    研究分野
    自然科学一般/宇宙惑星科学/惑星地質学
    自然科学一般/固体地球科学/地質学,堆積学
    自然科学一般/地球生命科学/地球と生命の共進化
    環境・農学/環境動態解析/古気候学,気候システム変動
    基本事項
    学位
    学士(理学) (東北大学理学部地圏環境科学科)
    修士(理学) (東北大学大学院理学研究科地学専攻)
    博士(理学) (東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻)
    職歴
    2023年10月 - 高知大学理工学部 地球環境防災学科 准教授
    2017年4月 - 2023年9月 高知大学理工学部 地球環境防災学科 講師
    2014年7月 - 2017年3月 名古屋大学 博物館 特任准教授
    2012年4月 - 2014年6月 名古屋大学 博物館 特任助教
    2010年4月 - 2012年3月 北海道大学 大学院理学研究院 日本学術振興会特別研究員(PD)
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    委員歴・役員歴
    2022年4月 - 高知大学海洋コア総合研究センター 全国共同利用研究 課題選定委員
    2021年7月 - JAXA MIM 火星着陸探査検討委員
    2020年1月 - 日本堆積学会 論文賞選考委員
    2017年4月 - 日本地球惑星科学連合大会 古気候・古海洋変動セッションコンビーナー
    受賞
    2024年3月 高知大学南溟会賞(指導学生,千々岩拓夢) 地球外生命探査に向けた火星高緯度域の液体塩水の存否検証 高知大学南溟会
    2024年2月 優秀卒業生賞(指導学生,鬼頭蓮 デルタ地形の水槽実験から読み解く太古火星の海水準変動 土木学会四国支部
    2023年12月 優秀口頭講演賞(指導学生,鬼頭蓮) 水槽実験の知見から推定する火星のデルタ地形の形成過程 日本地質学会四国支部
    2023年4月 最優秀口頭講演賞(指導学生,佐古貴紀) 周氷河地形から推定する火星中緯度の地下氷分布: 地球アナログサイトとの比較から 日本堆積学会
    佐古貴紀(高知大学)・長谷川精(高知大学)・Trishit Ruj(JAXA)・小松吾郎 (ダヌンツィオ大)
    2022年12月 優秀講演賞(指導学生,佐古貴紀) 周氷河地形から読み解く過去から現在の火星地下水分布の変遷~地球アナログのモンゴル調査の知見から~, 日本地質学会四国支部
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    所属学会
    2023年 - 日本惑星科学会
    2017年 - 日本地球化学会
    2016年 - 日本地球環境史学会
    2008年 - アメリカ地球物理学会
    2008年 - 日本堆積学会
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    研究活動
    著書
    国立科学博物館特別展「化石ハンター展 ~ゴビ砂漠の恐竜とヒマラヤの超大型獣~」図録 「白亜紀のゴビ砂漠の古環境」
    久保田好美、長谷川精(日本経済新聞社・日経サイエンス 編集)
    日本経済新聞社・日経サイエンス 編集 2022年7月
    4次元統合黒潮圏資源学「3-4章. マンガンクラストの縞状構造に記録される黒潮圏の環境史」
    長谷川精,高馬菜々子,臼井朗(佐野有司・徳山英一監修)
    中島出版 2022年3月 (ISBN: 978-904191-17-0)
    年縞博物館・解説書「世界の年縞・日本の年縞」
    北川淳子;長谷川精(福井県年縞博物館編集)
    福井県年縞博物館 2021年3月
    地球と火星にある球状鉄コンクリーション ~その形成の謎~
    長谷川精,吉田英一
    中津川市鉱物博物館 2018年11月
    名古屋市科学館特別展 恐竜・化石研究所ガイドブック「湖の地層から恐竜時代の気候変動と太陽活動を復元する」
    名古屋市科学館編集,長谷川精含む20名
    「恐竜・化石研究所」実行委員会,名古屋市科学館編集 2016年3月
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    論文
    地球と火星に見られる球状鉄コンクリーションの産状と成因
    長谷川精;吉田英一;城野信一
    地質学雑誌 129 (1) 199-222 2023年2月 査読有り 研究論文(学術雑誌) 共著者(筆頭)
    Decadal-centennial-scale solar-linked climate variations and millennial-scale internal oscillations during the Early Cretaceous
    Hitoshi Hasegawa;Nagayoshi Katsuta;Yasushi Muraki;Ulrich Heimhofer;Niiden Ichinnorov;Hirofumi Asahi;Hisao Ando;Koshi Yamamoto;Masafumi Murayama;Tohru Ohta;Masanobu Yamamoto;Masayuki Ikeda;Kohki Ishikawa;Ryusei Kuma;Takashi Hasegawa;Noriko Hasebe;Shoji Nishimoto;Koichi Yamaguchi;Fumio Abe;Ryuji Tada;Takeshi Nakagawa
    Scientific Reports 12 (21894) 1-16 2022年12月 査読有り 研究論文(学術雑誌) 共著者(筆頭)
    Terrestrial and marine organic matter evidence from a Cretaceous deep-sea chert of Japan: Implications for enhanced hydrological cycle during the Aptian OAE 1a
    Yuki Nakagawa;Julien Legrand;Maximilien Bole;Rie S. Hori;Junichiro Kuroda;Hitoshi Hasegawa;Masayuki Ikeda
    Global and Planetary Change 215 1-14 2022年8月 査読有り 研究論文(学術雑誌) 共著者
    Development of longitudinal dunes under Pangaean atmospheric circulation
    Hiroki Shozaki;Hitoshi Hasegawa
    Climate of the Past 18 (7) 1529-1539 2022年7月 査読有り 研究論文(学術雑誌) 共著者
    Relationship between tectonism and desertification inferred from provenance and lithofacies changes in the Cenozoic terrestrial sequence of the southwestern Tarim Basin.
    Sakuma, A., Tada, R., Yoshida, T., Hasegawa, H., Sugiura, N., Karasuda, A., Wang, K., Zheng, H
    Progress in Earth and Planetary Science, 8-21 2021年8月 査読有り 研究論文(学術雑誌) 共著者
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    学会発表
    火星着陸探査に向けた取り組み、特に着陸候補地点
    長谷川精,野口里奈
    2024.3.8 - 2024.3.8 JAXA/宇宙科学研究所
    年縞湖成層から探る白亜紀および始新世“温室期”の陸域気候変動と陸-海リンケージ
    長谷川精 ,隈隆成
    2023.12.4 - 2023.12.4 地球環境史学会
    北海道大沼の湖成年縞から江戸時代の気候変動を読み解く
    大野いろは,長谷川精
    2023.12.2 - 2023.12.2 日本地質学会四国支部
    水槽実験の知見から推定する火星のデルタ地形の形成過程
    鬼頭蓮,長谷川精,武藤鉄司,Trishit Ruj,小松吾郎
    2023.12.2 - 2023.12.2 日本地質学会四国支部
    リモートセンシングによる火星高緯度域の液体塩水の存否検証
    千々岩拓夢,長谷川精,Trishit Ruj,青木翔平,小松吾郎
    2023.12.2 - 2023.12.2 日本地質学会四国支部
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    共同研究・競争的資金等の研究課題
    科研費・その他競争的資金
    日本列島域にいたる先史人類形成過程の解明
    2023年 - 2028年 学術変革領域研究(A) 出穂 雅実
    米国ユタ州の年縞湖成層から読み解く気候転換点を超えた始新世“温室期”の気候安定性
    2023年 - 2026年 国際共同研究加速基金(海外連携研究) 長谷川 精
    過去の温暖期の大西洋子午面循環弱化イベントに対する中緯度偏西風帯の応答
    2023年 - 2026年 基盤研究(B) 長島 佳菜
    火星の地下氷分布推定に向けた地球アナログの周氷河地形の地下構造探査と形成過程解明
    2023年 - 2026年 基盤研究(B) 長谷川 精
    淡水湖年縞堆積物を用いた完新世の気候変動と陸域環境応答の高分解能解析
    2022年 - 2026年 基盤研究(A) 勝田 長貴
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