プロフィール
    コマツ トシヒロ
    小松 利広
    KOMATSU Toshihiro
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    所属部局
    医療学系
    基礎医学部門
    所属学部・学科・コース等
    医学部
    総合人間自然科学研究科(博士課程) 医学専攻
    総合人間自然科学研究科(修士課程) 医科学専攻
    職名 助教
    連絡先
    E-Mail tkomatsukochi-u.ac.jp
    URL http://www.kochi-ms.ac.jp/~ff_immnl/index.htm
    住所 高知県南国市岡豊町小蓮 高知大学医学部免疫学講座
    TEL 088-880-2317
    FAX 088-880-2320
    専門分野
    免疫学
    主な研究テーマ・活動
    ペプチド免疫療法に関する研究
    研究についてのPR
     これまで癌治療法としては、摘出手術、抗癌剤療法、放射線療法が三大療法となってきた。しかしながら、これらの療法は、リスクを伴う場合が少なくない。特にこれらの療法において問題とされているのが副作用である。それに伴い近年、これらの療法に加え、新たな第四の療法として免疫療法が期待されている。免疫療法の特徴としては、副作用が非常に少ないということである。また、摘出手術や放射線療法には、再発や転移などのリスクが伴うが、免疫療法は、再発や転移に対しても効果を発揮する。
     これまでに免疫療法に対する多くの研究結果が報告されているが、依然として抗腫瘍効果は低いままとなっている。現在、本学で実施しているCTL誘導型のペプチド免疫療法においても、抗腫瘍効果は低い。しかしながら、我々は、Wcをアジュバントとして使用することで、CTL誘導型のペプチド免疫療法の効果が上昇することを示している(A, Yano&T, Komatsu et al. 2007)。事実、臨床試験においても、CTL誘導型ペプチドを単独で投与した場合よりも抗腫瘍効果が上昇する結果を得ている。しかしながら、依然として抗腫瘍効果は低いままに留まっている。今後はより積極的に癌を退縮させる免疫応答を誘導しなければならない。そのためには、ペプチド免疫療法で誘導されたCTLの腫瘍内浸潤効率を高める工夫が必要不可欠である。
     近年、我々の研究からCTLの腫瘍内浸潤効率を高めるメカニズムが明らかとなっており、このメカニズムの解明は癌抑制に関する研究を大きく支持する。また、このメカニズムを利用すれば、世界に先駆けて抗腫瘍免疫療法の改良が可能であり、これまで治療法がないとされてきた癌を治癒させる可能性がある。
    
    社会人・生徒を対象として可能な講演・授業
    免疫学の基礎
    基本事項
    学位
    理学 (高知大学)
    医科学 (高知大学)
    医学 (高知大学)
    職歴
    2007. 4. 1. - 2010. 3. 31. 高知大学 教育研究部 医療学系 医学部門 技術補佐員
    2010. 8. 1. - 2010. 11. 30. 高知大学 医学部附属システム糖鎖生物学教育研究センター 特任助教
    2010. 12. 1 ~ 現職
    受賞
    第9回四国免疫フォーラム奨励賞(2010)
    JSI Young Investigators’ Travel Award for 14th ICI(2010)
    第14回四国免疫フォーラム奨励賞(2015)
    所属学会
    日本免疫学会
    日本がん免疫学会
    学歴
    高知大学 医学系研究科 医科学専攻(2008)
    高知大学 医学専攻(2020)
    高知大学 理学部 自然環境科学科(2006)
    教育活動
    授業
    2022年度
    免疫学実習
    学部 医学科 3年生 1か月 25.5時間 2回 108人 実験・実習・実技
    研究活動
    著書
    次世代のがん治療薬・診断のための研究開発 ~免疫療法・遺伝子治療・がん幹細胞~
    技術情報協会 2016年2月29日 (ISBN: 978-4 86104-611-7)
    論文
    Potent CTL Induction by a Whole Cell Pertussis Vaccine in Anti-Tumor Peptide Immunotherapy.
    Arisa Yano, Toshihiro Komatsu, Masahide Ishibashi, and Keiko Udaka
    Microbiology and Immunology 51 (7) 685-699 2007-
    Novel Combination Therapy with Imiquimod and Sorafenib for Renal Cell Carcinoma
    Karashima, Takashi; Komatsu, Toshihiro; Niimura, Mayumi; Kawada, Chiaki; KAMADA, Masayuki; Inoue, Keiji; Udaka, Keiko; Kuroda, Naoto; SHUIN, Taro
    International Journal of Urology 21 (7) 702-6 2014-
    Improvement of Peptide-Based Tumor Immunotherapy Using pH-Sensitive Fusogenic Polymer-Modified Liposomes
    Yuta Yoshizaki, Eiji Yuba, Toshihiro Komatsu, Keiko Udaka, Atsushi Harada and Kenji Kono
    Molecules 21 1284 2016-
    Knockout of the interleukin-36 receptor protects against renal ischemia-reperfusion injury by reduction of proinflammatory cytokines
    Hirofumi Nishikawa, Yoshinori Taniguchi, Tatsuki Matsumoto, Naoki Arima, Mamoru Masaki, Yoshiko Shimamura, Kosuke Inoue, Taro Horino, Shimpei Fujimoto, Kentaro Ohko, Toshihiro Komatsu, Keiko Udaka, Shigetoshi Sano, Yoshio Terada Correspondence information about the author Yoshio Terada Hirofumi Nishikawa, Yoshinori Taniguchi, Tatsuki Matsumoto, Naoki Arima, Mamoru Masaki, Yoshiko Shimamura, Kosuke Inoue, Taro Horino, Shimpei Fujimoto, Kentaro Ohko, Toshihiro Komatsu, Keiko Udaka, Shigetoshi Sano, Yoshio Terada
    Kidney International 2017-
    Development of a novel monoclonal antibody that binds to most HLA-A allomorphs in a conformation-dependent yet peptide-promiscuous fashion
    Toshihiro Komatsu, Takeyuki Shimizu, Makoto Kanoh, Tomoya Miyakawa, Yoko Satta, Yoshiki Yasukochi, Rika Fujimoto, Motoki Tada, Kaori Machida, Sayo Kataoka & Keiko Udaka
    Immunogenetics 2020-
    すべて表示 5件表示
    学会発表
    Development of peptide immunotherapy targeting CAF
    Keiko Udaka, Toshihiro Komatsu, Yuki Tanaka, Kousuke Onoue, Yoshiko Yamashita, Kazuhide Onoguchi, Ryo Tanaka, Yoichiro Iwase, Naoki Sakaguchi
    2024.1.17 - 2024.1.19
    Regulatory T cells suppress cross-presentation by vascular endothelial cells
    Toshihiro Komatsu, Takeyuki Shimizu, Yoshiaki Kubota, Keiko Udaka
    2024.1.17 - 2024.1.19
    Antigen presentation capacity of tumor endothelial cells under VEGFR-2 blocking therapy
    Mina Tsukuda, Toshihiro Komatsu, Yuki Tanaka, Kousuke Onoue, Yoshiko Yamashita, Kazuhide Onoguchi, Ryo Tanaka, Yoichiro Iwase, Naoki Sakaguchi, Keiko Udaka
    2024.1.17 - 2024.1.19
    CAFを標的としたペプチド免疫療法の開発
    宇高 恵子、小松 利広、田中 雄希、尾上 広祐、山下 慶子、小野口 和英、田中 領、岩瀬 陽一郎
    2023.7.19 - 2023.7.21
    CAFを標的としたペプチド免疫療法の開発
    宇高 恵子、小松 利広、田中 雄希、尾上 広祐、山下 慶子、小野口 和英、田中 領、岩瀬 陽一郎
    2023.6.3 - 2023.6.3
    すべて表示 5件表示
    共同研究・競争的資金等の研究課題
    学内裁量経費
    腫瘍内への制御性T細胞の抗原特異的浸潤機構の解明